検査数値がよくてもドロドロになりますか?

 みなさんは健康診断などの血液検査の結果を受け取ったときに、数値の横に「!」や「*」のマークがついていてドクターから「生活習慣を見直しましょう」と注意をうけたことがありますか。血液検査の数値はいろいろな病気をの因子を判断するうえで重要なものです。
 では、血液検査の数値が基準値の範囲内=サラサラで、数値が悪い=ドロドロかというと、かならずしもそうとはいえません。東京女子医科大学付属成人医学センターで実施している「血液サラサラ外来」を受信した約3000人の患者さんについて、MC-FANという装置で見た血液流動性と、従来の血液検査のデータを見くらべてみました。すると、肝機能やコレステロール値など、血液検査の数値は基準値の範囲内で「異常なし」の結果が出たにもかかわらず、血液の流れが悪い人がかなりいることがわかりました。反対に、中性脂肪値などの数値が毎回悪い人は、ほとんど例外なく「ドロドロ血液」でした。

数値に出ないドロドロは病気の一歩手前の状態
 中国の医学(中医学)には、古くから「未病」という概念があります。最近では「亜健康」ともいい、病気ではないないけれども健康でもない、このままいけば病気になる危険度が高い状態のことです。日本人にはこの「未病」の人がたくさんいます。検査結果に出ないドロドロ血液もそのひとつでしょう。
 ちなみに、生活習慣を改善できない患者さんに、実際に自分の血液がドロドロと停滞している映像を見せると、効果はてきめんです。通知表のように数字が並んだ検査結果を渡して、「もう少しやせましょう」「お酒を控えましょうね」などと説教するよりも、はるかにキキメがあるということを、是非つけ加えておきたいと思います。

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