水を飲めばサラサラ血液になるってホント?

 よく、患者さんや取材の記者さんから「水をがぶがぶ飲んで再検査すれば、誰でも血液の流れが改善するのではないですか?」という質問を受けます。確かに水で薄めれば血液がサラサラして流れやすくなるような気がします。
 厳密にいえば、ドロドロしていた血液が水を飲んでサラサラになるケースもあるのです。しかしそれは、サウナなどで大量に汗をかいたのに水分補給を怠った場合などに限ります。それ以外の場面では、水を飲んだ程度で血液が簡単にサラサラになったりドロドロになったりすることはありません。そもそも、血液は約45%が赤血球などの血球、約55%g水っぽい血漿と、構成比はいつもほとんど変わらないようになっています。

なぜサラサラ流れるか感動的な人体の仕組み
血液サラサラのポイントは血液中の水分量ではなく、赤血球や白血球、血小板などの細胞成分の健康状態です。ひとつひとつの赤血球の膜が硬いか柔らかいか、白血球が活性化されてベタベタしていない状態か、あるいは血小板が群れをなして固まったりしないか・・・といったいくつもの要素が組み合わさって決まるものです。
 そのビデオ映像で、血液が装置のなかをサラサラ流れているとしたら、それは赤血球がしなやかに変形して目にも止まらぬスピードで通路を通り抜け、もっと大きい白血球が細い通路に合わせてスリムになり、ちょっとした刺激でも集まりやすい血小板が凝集せずに押し流されているという、すばらしく健康な状態の血液を映しているのです。その仕組みがわっかてその映像を見ると、人体の不思議さにちょっと感動するかもしれません。

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