血液と血管の謎 13

肝臓や脾臓も血液をつくります。
生後間もない赤ちゃんは、全身の骨の骨髄で血液をつくります。
ところが、年をとるとともに血液をつくることができる骨髄が減っていきます。
こうして造血を中止した骨髄は、脂肪細胞へと変化します。
この製造作業を中止してしまった工場ともいえる骨髄は、黄色く見えることから黄色隋と呼ばれています。
一方、年をとっても旺盛に血液の製造を続ける工場が、脊髄や胸骨にあります。それらが、なぜ作業を続けることができるのかというと、心臓に近くて血液が豊富にあり、末端部に比べて温かいためだろうと考えられています。
また、骨髄の他にも血液製造工場が存在します。
たとえば胎児の場合は、「卵黄嚢」という袋の中で初めて血液がつくられ、その後、肝臓や脾臓で作るようになります。
さらに驚くべきことは、成人でもガンが骨に転移して、骨髄が十分に血液をつくることができなくなると、脾臓や肝臓でも血液がつくられるようになり、不足を補うことです。
血液が果たしている大切な役割について、血液の中では生体を維持するために、それぞれ独自の役割を背負った成分がさまざまな仕事をしています。その主な働きを見てみましょう。

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