血液と血管の謎 12

血小板はすばやい止血の専門家です。
血小板は2~3ミクロンの薄い円盤状の細胞で、血漿中のタンパク質成分であるフィブリノーゲン(凝固因子)とともに、止血の働きをします。
また血小板には、血管をつくっている細胞を増殖させやすくする物質もあり、その寿命は約10日です。
血液は骨の中でつくられます。また、赤血球も白血球も母体は同じなのです。
怪我をすれば出血するし、女性は「月経」があるため、血液は私たちに身近な存在ですが、その実態はあまり知られていません。
血液は網の目状に張られた血管を流れて、細胞の一つひとつに命の息を吹き込みます。
その量はおよそ体重の8%で,大人でも4~6リットルぐらいしかありません。
では、この血液はどこでつくられるのでしょうか。答えは意外にも骨の中です。その昔、古代エジプト人たちは、血液が消化器官でつくられると考えていました。
この考えは17世紀まで続き、現在のように骨の中でつくられることがわかったのは、19世紀にはいってからです。
正確に言えば、血液は骨の中心部にある骨髄の赤色隋で作られます。
血液の中には赤血球や白血球などの成分が含まれていますが、これらすべての血球の母体となっている細胞は骨髄の「造血幹細胞」という細胞です。
この幹細胞には、さまざまな細胞を作り出す能力があります。つまり、このたった1種類の細胞が何らかの刺激を受けることで、赤血球や白血球などさまざまな血球に成長していくのです。

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