血液と血管の謎 6

動脈は、心臓から絶えず勢いよく送り出されてくる血液の圧力(血圧)に耐えなければいけないため、弾性があり血管の壁も厚く丈夫にできています。
これに対して静脈は,一度全身に広がり勢いがなくなった血液を通すため、動脈に比べると壁が薄く、弾性も余りありません。断面の形を見ても、動脈は丸い形をしているのに対して、静脈は少しつぶれたような形をしています。
しかも面白いことに、静脈の内膜にはところどころに弁が付いていて、血液が逆流しないようになっています。
また、同じ動脈のなかでも場所によって構造が異なります。
心臓の近くにある「弾性動脈」と呼ばれる太い動脈は、血管のなかでいちばん壁が厚く弾性に富んでいます。
そして、心臓から離れるにしたがって血管は細くなり、血管の壁も薄くなっていきます。
最も細い毛細血管では、いちばん内側の内皮細胞が血液に直接触れています。このように内皮細胞が血液に直接触れることによって、酸素や栄養分が血管の内側から外側へにじみ出ることができるのです。
動脈と静脈では、血液の輸送システムが違うのです。では実際、血管のなかをどうやって血液が流れるのでしょうか。

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