「未病」から本物の病気へ 2

脂肪肝というのは、肝臓の中性脂肪が30パ-セント以上になっているものをいうのですが、数字で表現してもピンとこないですね。
文字通り、肝臓に脂肪がたっぷり付いてしまった、いわば「人間フォアグラ」の状態です。フランス料理で出てくる、ガチョウの肝臓に無理やり脂肪をつけたをつけた、あのこってりしたフォアグラを想像してみてください。
ちなみに健康な肝臓の中性脂肪は3~5パーセントです。人間ドックに腹部の超音波検査が導入されてから、外見はやせているのに肝臓には脂肪たっぷりという「隠れ内臓肥満」の患者さんがものすごい勢いで増えているのです。私の勤務する病院は、どちらかというと中高年の受診者が多いのですが、なんと人間ドックを受けた人の4人にひとりが脂肪肝と診断されているほどです。そして、脂肪肝の患者さんは例外なく、ドロドロ血液になっています。これほどまでに脂肪肝が増えてしまった原因としては、飲みすぎや肥満、糖尿病だけでなく、糖分の摂りすぎと運動不足が大きな割合を占めていると考えられます。
驚いたことに、大酒を飲むのでもなく、太っているわけでもなく、糖尿病の素因ももっていない、20~30代の若い女性に増えているのも特徴です。

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