「ベタベタ血液」「ザラザラ血液」「ネバネバ血液」まで!

典型的な「ドロドロ血液」は、流しはじめてまもなく、チップ上部の壁に白血球がいくつかへばりつき、小さな血小板どうしが凝集して通路の下にゆらゆらとぶら下がりはじめます。はじめのうちは赤っぽい流線にしか見えなかった赤血球も、しだいに流れが遅くなり、重なってせまい通路をふさぎ・・・というパターンです。しかし、すべての「ドロドロ血液」がこのパターンに当てはまるわけではありません。血液の流れを悪くしている原因によっては、特徴的な流れになります。いい方を変えれば、血液の流れを見れば、ある程度流れを悪くしている原因がわかるということです。代表的な4つのパターンを紹介しましょう。

「活性酸素のダメージが加わることもある」

まず、流し始めから起こりやすいのが白血球の粘着です。なかには、赤血球や血小板の状態の状態は比較的良いのに、白血球だけがチップ上部の壁にいくつもくっついてしまうケースもあります。これが、睡眠不足や過労によって生じる「ベタベタ血液」です。看護師さんや運転手さん、コンビニエンスストアの店員さんなど、深夜勤務のシフトがある人たちの場合も、このパターンになることが多いのです。さらに、ストレスをため込むタイプの人や、タバコがやめられない人の場合は、この白血球が活性酸素によるダメージをうけた白血球は、MC-FANの画像で見ると茶色っぽく変色しています。サイズが小さいので、健康なときは問題なくせまい通路を流れていく血小板が、群れて固まってしまうのが「ザラザラ血液」です。血小板はもともと凝集しやすい性質を持っています。アルコールの飲み過ぎや糖分の取り過ぎによって、肝臓で燃焼しきれなかった中性脂肪の燃えカスであるレムナントの量が増えると、もろっくなった赤血球の膜が破れて血液中にADP(アデノシンニリン酸)という物質が放出され、これが血小板の凝集性を高めるということがわかってきました。日本人に増えている糖尿病の場合も、血液はたいへん特徴的な流れ方をします。血液中に血糖が増えると、赤血球の膜に作用して変形能を低下させるために、重なり合って狭い通路をふさぎます。

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